腹部救急の現場は、一瞬の判断が生死を分かつ過酷な最前線である。そこで求められるのは、卓越した手技のみならず、いかなる状況にも揺るがない精神力、そしてそれを支える健全な身体、すなわち「心技体」の三位一体に他ならない。
本特別セッションでは、「難敵」とも言うべき困難症例に如何に立ち向かうべきかを各名門施設から集められた若手参加者に問う。
提示される状況下で、自らの知識と経験を総動員し、まさに「研ぎ澄まされた判断」を下すプロセスを追体験していただく。
「キミは命を救えるか、君は患者を救えるか」- 救命に全力を尽くす。この根源的な問いは、我々腹部救急外科医の矜持そのものである。
本セッションが、参加者の新たな学びへのモチベーションを得るとともに、外科医の使命を再確認する機会となることを確信する。